イインフォ・スペシャリスト交流会 第99回研究会 開催案内
2022年12月19日
「大英図書館:修復に始まり、環境モニターで終わった29年間」
会員の皆様 いかがお過ごしでしょうか?
今回はオンラインの特性を生かし、海外在住の方に話題を提供して頂く企画を考えました。
時差を考慮して少し遅い時間の開始となりますが、ふるってご参加いただけますと幸いです。
2022年度 第99回研究会
1.開催概要
日時:2023年1月27日(金)19:30~21:30
終了後1時間程度のオンライン交流会を予定しています。
会場:Zoomによりオンラインミーティング
アクセス方法等はお申込み終了後お知らせいたします。
話題提供:松岡久美子氏 (元大英図書館職員)
1961年イギリス、ロンドン生まれ。 ロンドン在住。
ロンドン芸術大学(絵画、製本、修復専攻)卒業。
ロンドン大学大学院修士課程(分析化学専攻)修了。
1986年春、大英図書館(BL)の分館であるIndia Office Library and Records(IOLR)の修復部に就職。1990年、Oriental Manuscripts and Printed Books (OMPB)とIOLRの合併を機にOMPBのOriental Conservation修復部、2011年保存部への異動を経て、2015年3月末、BLを希望退職。
2020年9月末から2021年末まで、Dr Williams’ Library(London)に勤務。
2. 参加申込方法(会員限定)
事前申し込み制です。1 月20 日(金)までに、IS Forum Web 会員用ページで出欠フォームにご記入いただくか、下記事務局のメールアドレス宛てにご連絡ください。
記載事項:お名前、会員番号、研究会出欠
※出欠フォーム
https://isforum.jp/cms/?q=node/38
※メールの宛先(事務局) mailto:office@isforum.jp
※第99回研究会開催案内(PDF)
https://www.isforum.jp/cms/?q=node/170
※ID/PWがわからない方は事務局まで (mailto: office@isforum.jp)ご連絡下さい。
3.参加費:無料
4. 詳細
1986年、British Libraryの分館、インド政庁図書館と資料(IOLR)の修復部に就職。アーカイブに始まり、印刷本、写本、手稿等の修復の指導を受け、徐々に手掛ける種類や難度も増していった。1990年のスタジオ異動後は、中央アジア、特に敦煌文献の修復が中心となる。
1998年には、コレクションケア部で、館内展示やローンとして貸し出す書物のコーディネーターとして年間2500点ほどのチェック、さらにローンの品々を携えて、現地へ赴くことや修復部と展示部との橋渡しにも従事することになった。
退職前の4年間は、環境モニターのマネージャーとしてコレクションの保存、館内展示物の環境管理、ローン先の展示場所の環境チェック、キュレーターへのアドバイスなどを担った。さらに、ダラム(Durham)で開かれた8世紀初めに書かれたLindisfarne福音書の大展覧会(2013年)では、開催2年前からダラム展示場の環境管理の(BL側の)コーディネーターを務めた。BLで開かれたマグナカルタ800年祭の大展覧会(2015年)では、プロジェクトチームの一員として、世界各国から貴重書を借り受ける。中でも、アメリカ国立公文書館所蔵の「独立宣言」(羊皮紙)と「権利章典」が、初めて海を渡りイギリスで展示されることになり、アメリカとの緊迫したやりとりが記憶に残っている。
長いようで短かった「私とBLの29年間」を、写真やスライドも交えながら、ロンドンからお話させていただきたい。
以上
インフォ・スペシャリスト交流会 (通称:IS Forum / アイエス フォーラム)幹事一同